研究内容

基礎研究

神経障害性アロディニアに寄与する脊髄後角神経サブセット解析(薬学研究院 薬理学分野との共同研究)

内容

末梢からの感覚情報は、一次求心性神経を伝達して脊髄後角へ入力・処理され、脳へ投射されることが知られている。神経障害性疼痛の症状の一つであるアロディニアは、非侵害性の触刺激が疼痛へ変換されて伝達されることから、触刺激を伝達する一次求心性Aβ線維に関連した上記の回路に異常をきたしていると考えられる。着目する脊髄後角に存在する神経細胞は単一な集団ではなく、その遺伝子発現から約30ものサブセットに分類されることがわかっているが、各神経サブセットがどのような役割をそれぞれ担っているかは未だ明らかではない。研究では、アデノ随伴ウイルスを用いたプロモーター制御下遺伝子導入技術により特定の神経サブセットを標識・操作し、その役割を光遺伝学、電気生理学、行動薬理学的手法を組み合わせて解析している。

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