患者さんへ

ICU(集中治療)

「集中治療」とは

集中治療とは「生命の危機に瀕した重症患者を、24時間絶え間なく濃密に観察して、先進医療技術を駆使して治療する」ことを言います。医療の進歩によって高難度の手術や様々な治療薬が開発され、これまで治療が困難だった疾患や病態の患者を救命できるようになりました。それに伴って、より重症で重篤な臓器障害を持つ患者、あるいは治療に関連した複雑な病態の患者が、全身管理を必要とするようになりました。この全身管理を行うのが集中治療医であり、これを行う場所が集中治療室(ICU)です。集中治療室では、各診療科の主治医チームとともに、集中治療医、看護師、臨床工学技士、薬剤師、理学療法士、管理栄養士などの多職種が協力・連携して治療、管理、ケアを行います。

集中治療の対象疾患

手術後;予定手術・緊急手術に関わらず、侵襲度の高い手術(大手術)や、術前から重篤な臓器障害を持っている患者の術後管理をICUで行います。術後ICUに入室する手術には、下記のようなものがあります。

重篤な臓器障害を持つ患者;内科系・外科系に関わらず、敗血症、呼吸不全、心不全、意識障害、腎障害を発症あるいは急性増悪した患者、心停止蘇生後の患者など

当院のICU

最も体制が充実しているICUが算定することができる特定集中治療室管理料1の施設基準を満たした12床のベッドで、人工呼吸器、ECMO、様々な循環補助装置(補助人工心臓、IMPELLAなど)、血液浄化装置(人工透析など)などの先進医療機器を使用し、集中治療医が24時間常駐して治療に当たっています。また看護師1名が2人の患者をケアする体制を維持しています。年間1500名以上の患者を受け入れ治療を行っていますが、患者の重症度は非常に高いにもかかわらず、ICUでの死亡率は2.2%であり日本の平均である4.4%を下回っています。

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